出典:UnsplashのKWON YOUNが撮影した写真
札幌市は、基本的に人口流入超が続いてきた約200万人都市で、道内人口の約4割が集中する道庁所在地です。
コロナ禍の2021年から2022年にかけては転入などの「社会増」が減少し、札幌市の人口が戦後初めて減少に転じたことが話題になりましたが、コロワウイルスが落ち着けば、また札幌市への転入は増えていくことが予想されます。
北海道外からはもちろん、道内からの転入者が多いことでも知られる札幌市。
その魅力について見ていきましょう。
札幌の魅力:都市の利便性と豊かな自然
札幌に暮らす人にとって「商業施設や企業が集まっている便利さ」と、「四季の変化をはっきりと感じられる季節感」のどちらも味わえることは大きな魅力でしょう。
冬には、雪の街としての魅力を発揮します。国内外から200万人以上が訪れる札幌の冬の一大イベント「さっぽろ雪まつり」は有名ですね。
写真:冬には美しくライトアップされる札幌市
最高気温が0度以下となる日も多い札幌ですが、屋内は常に暖房が効いているので意外と暖かいという声が多いです。
春は、4月上旬頃から気温も上がってきます。札幌ではゴールデンウィーク辺りに桜のシーズンを迎えます。北海道はスギ花粉がほとんどないので、花粉症に苦しむ人も快適に過ごせます。
また、札幌市は2030年冬季オリンピック・パラリンピックの招致に向け、札幌駅を中心に再開発を進めています。2028年度竣工予定で、道路整備や緑化空間が作られます。
写真:札幌駅南口の将来イメージ/出典:JR北海道プレスリリースより
札幌の魅力:発達した交通網
札幌市内は、JRと地下鉄が各3路線ずつ走っています。特に市民の移動手段として使われている市営地下鉄は、どの路線も札幌の中心地である大通駅に乗り入れていて、市民の安定した交通手段となっています。市内を一周する市電やバスも充実しており、発達した公共交通機関が、札幌の利便性を高めています。
また、札幌駅から電車で最速36分で新千歳空港に到着し、そこから東京まで飛行機で約1時間30分という市内からのアクセスの良さも、札幌の魅力でしょう。
札幌の魅力:食の美味しさ
北海道は言わずとしれた“食の宝庫”です。
じゃがいも、にんじん、玉ねぎ、とうもろこしなど収穫高日本一を誇る農産物はもちろん、鮭、鱒(ます)、イクラ、昆布などの海産物、牛乳、バターをはじめとする乳製品など多くの新鮮な食材が豊富に揃っています。
そんな全道から食材が集まる“食の都”札幌では、お寿司やカニなどの海の幸、多くの店が出揃うラーメン、さらにスープカレーやジンギスカンなど、多くの名物ラインナップを日常で楽しめます。
札幌の魅力:家賃が安い
札幌市は、5大政令指定都市(東京都区部、大阪市、名古屋市、福岡市、札幌市)の中でも家賃相場が安いと言われています。
北海道という広大な土地を背景に”坪”単価が安いこと、空室率が高いことなどが理由に挙げられますが、特に札幌市はファミリータイプの賃貸物件の数が充実していて、家賃は東京都心部の半分以下の水準です。地下鉄の駅から徒歩圏内にも多くの物件があり、家賃を抑えながら利便性の高い生活ができることは、札幌市の人気の理由の一つでしょう。
ただ、札幌市中央区の、高級住宅地域として知られる円山エリアなど一部の人気地域は、新築分譲マンションで5,000万円を超える物件もあり、すべての地域が割安というわけではないことには注意が必要です。
まとめ
いかかでしょうか。
住んでいる人の満足度がとても高い札幌市の魅力。
時間に余裕がある方は、まずは、夏と冬それぞれの季節に足を運び、実際に現地を歩いて体験してみることをお勧めします。